ヘアカラーは傷むの?
皆さん、こんにちは。
Dr.西ムの時間です。
今回は「ヘアカラー」について
全国の女性(学生を除く)で髪を染めている人は約65%、そのうち美容室でヘアカラーをする人が約66%。
女性全体で美容室でヘアカラーをされている方は約48%という調査結果があります。(2014年)
そして高齢化ということなどもあり今後ヘアカラーをされる方がさらに増えていくということは間違いない。と言われています。
では、今回の議題。
「ヘアカラーは痛むのか?」
そもそも、この痛むというのは髪の中のタンパク質が減ったりメラニン色素が減ったりすることをいうのであれば、ヘアカラーは髪を傷めます。
ただ、ヘアカラーをすることで髪がパサパサになったり引っかかったり、切れてしまったりしますか?ということに対しては、必ずしもそういうわけではありません。
まず、
ヘアカラーのお薬には色々な種類があるのをご存知ですか?
カラースプレー、カラークリーム、カラーチョークなど、その日だけ染めてシャンプーで元通りになるカラー
ヘアマニキュアといった髪の表面に付着させるカラー
そして、美容室や市販に売っているヘアカラー
だいたいこの3つに分けられます。
そして上の2つに関しては、さほど髪の負担はありません。
今回は傷みについてなので3つ目の美容室でするヘアカラーや市販のヘアカラーについての説明をします。
ヘアカラーは
1剤とよばれる薬と2剤とよばれる薬を混ぜ合わせて起こる化学反応によって効果を発揮します。
まず髪の表面にあるキューティクルを広げてお薬が髪の中に入っていきます。
髪の中に入ったお薬はメラニン色素(髪を黒くしているもの)を壊して髪を明るくします。
そして同時進行で髪の中に染料が入っていき髪の中で染料がくっつきあって色が髪の中に定着してヘアカラーが完了です。
このように化学的な話をすると、なんか怖いですよね…。
でも傷まないように、というか髪を綺麗にしていくヘアカラーはどうするのか?
ここが市販のヘアカラーをおうちでするのと、美容室でするヘアカラーの違いです。
美容室では、まずヘアカラーをする前に
髪の状態に合わせて、髪の中にお薬が入りやすくするサプリを塗布したり
カラーが髪の中に定着しやすくなるタンパク質を補充したり
カラーの中身が流れてでてしまわないように髪の弾力感を高めるサプリを入れたり
艶に必要な脂質はバランスを整えるオイルをつけます。
髪にカラー剤を受け入れやすい状態を作った上で、
お客様1人1人に合わせたヘアカラー剤で施術していきます。
ドラッグストアやコンビニなどで販売されているヘアカラーは同じメーカーでも数種類、10もあれば多い方でしょうが、人の髪質は十人十色、数種類では間に合いません。
美容室では
おおよそ100種類以上のお薬を用意しており、さらにそれを混ぜ合わせることで、
現状の髪に合ったお薬を調合しております。
そして、大切なのは
ヘアカラーをした後です。
これだけ髪質にサプリを入れて髪質に合わせたお薬を使えば、髪への負担は大分少なくなります。
しかし、
カラー剤のアルカリや活性酸素がいつまでも髪の中に残り続けると髪に悪影響を与えます。
必ず、アルカリ除去やアフタートリートメントで髪を元の状態に戻してあげることが大切です。
最初に言っていた、
メラニン色素(髪を黒くするもの)を減らすというのはヘアカラーをするにあたって必須です。
しかし、
髪のパサつき、引っかかり、切れ毛、色落ちの原因はほとんどの場合
カラー剤の余分な成分が髪に残り続けているせいです。
ですので、カラーは必ず美容室で自分に合ったカラー剤を選んでもらい、
染め終わった後には、余分な成分を取り除き、綺麗な髪に戻すことをお勧めします。
さらにお家でのヘアケアにも重要なことがありますが、その話はまたこんど。
美容は人を美しくします
美容は心を豊かにします
美容は愛を育みます
そして、美容は全ての人が楽しめるもの hair chemist Dr.nissim
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