白髪染めは黒くなる?
皆さん、こんにちは。
Dr.西ムのお時間です。
今回は「白髪染め」について
「白髪があると老けて見える。」
「でも白髪染めは黒くなるから嫌なんだけど、どうにかならない?」
ということをお客様から言われることがあります。
もっと聞いてみると、
白髪を発見してからドラッグストアで白髪染めを買ってきて染めたら真っ黒になっちゃった。美容室に行っても「明るくはできません。」って。
今回は結論から
白髪染めは黒くなる?
そんなことはありません。
白髪染めでも
よく美容師さんが持っている明るさの見本でいう
7ぐらいまでは綺麗に染まるんですよ。
ではなぜ真っ黒になってしまう(しまった)のでしょうか???
茶色にできない。と思われてしまうのか???
まず、最初にヘアカラーのお薬は
白髪の無い髪の毛を染める(オシャレ染めと言われる)お薬と
白髪を染めるお薬は中身が違います。
オシャレ染めのお薬は、アッシュ、イエロー、レッドなどといった色が入ってます。
白髪染めのお薬には色と一緒に元々の髪の色に近い濃い茶色が入っています。
その元々の髪の色に近い濃い茶色というのが原因で黒くなるということが起こります。
もちろんその濃い茶色が無いと白髪が染まら無いのでとても大切なのですが、
元々の髪と同じような色をしているということは
黒に近い(ほとんど黒)なんですよね。
それを量と時間で希望の茶色さ(明るさ)にするので、
ドラッグストアで買ってきたのですると、
どれぐらい濃いお薬なのか?
どのぐらい時間を置くのか?
というのがとても分かりにくく難しいのです。
箱に書いてある目安もあくまで標準の髪の太さ、量、白髪の割合なので、
必ず皆さんの髪の毛にちょうど良いとは限りません。
しかも家でする場合、
どのタイミングから時間を計るのか?
お薬をつけるのにどのくらいの時間でつけ終わるのか?
これこそ人それぞれになってしまう為、
お薬が過剰に反応して黒くなってしまう原因なのです。
美容室ではお薬を塗っている時間、置く時間はほとんど同じくらいだと思います。(特殊な場合を除いて)
それは髪質、お薬、量、時間と全てにおいて基準がある為です。
そこを間違えなければ白髪染めだからといって黒になってしまうわけではありません。
そしてもう1つ
白髪染めをした髪は明るくならない。
これはほとんど正解です。
ほとんど、ということは明るくすることもできると思うかもしれませんが、
まず明るくならない理由を知ってください。
白髪染めをした髪の毛が明るくならない原因は
やはりさきほども登場した
元々の髪の色に近い濃い茶色です。
オシャレ染めの場合、
髪を明るくするときは、メラニン色素(もともと髪の中にあるもの)を破壊して明るくします。このメラニン色素というのが日本人は多いので黒髪なのです。もともと茶色い人(外国の方など)はメラニン色素の量が少ない人です。
このメラニン色素はヘアカラーのお薬で壊してなくすことができます。
白髪染めの場合、
メラニン色素を破壊して明るくしますが、そこにも白髪を綺麗に染める為の濃茶色も一緒に入ります。
しかしオシャレ染めの時と違うのは、
この濃い茶色はヘアカラーのお薬では壊したり取ったりすることができません。
髪の中に居座るのです。
その為、白髪じゃなかった場所の髪の毛にも繰り返しのヘアカラーにより濃い茶色が定着してしまい、メラニン色素ではなくお薬で黒い髪の毛になってしまうというわけです。
この黒くなったお薬を取り出そうとすると、よっぽど強いお薬を使わなければなりません。
そこまでした髪の毛は結局カラーやパーマなどを楽しめる栄養は残っておらず
ただただ明るい痛んだ髪の毛になってしまいます。
よって先に結論も言いましたが
白髪染めは黒くなる?
使い方を間違えなければ黒くなりません。
美容師さんにどのような明るさや雰囲気になりたいのか希望を伝えてください。
明るく綺麗な白髪染めで楽しむのか、また白髪がわからなくするオシャレ染めで楽しむのか白髪に対してのヘアカラーの幅が広がると思います。
ただ説明したように難しいお薬ですので、自分でやってしまうと失敗する可能性が高く、やり直しはできません。そして自分で染めてしまった時は必ず担当の美容師さんに「家で染めました」と伝えてください。怒られることはないと思いますが、知らずにヘアカラーをするとせっかく美容室に来ても失敗してしまう可能性もあります。
美容は人を美しくします
美容は心を豊かにします
美容は愛を育みます
そして、美容は全ての人が楽しめるもの hair chemist Dr.nissim
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